卒業生インタビュー/細川佳葉 9期生

先生方のすごいところは、微妙な変化にもすぐに気付いて下さる所で、この人たちはどれだけ生徒に注意を向けているんだ!と先生の愛を感じていました。

細川佳葉 9期生(京都大学大学院)

シナプス在籍期間 中学1年~高校1年まで
在籍中学校 赤坂中学校
在籍高校 大垣北高校
現在の職業 京都大学大学院

シナプスに入ったきっかけは?

シナプスに入ったのは中学1年生の時だったと思います。
私自身はあまり受験や勉強に関心がなく部活に一生懸命だったので、母親がシナプスを選んでくれました。入ることが決まったくらいに「シナプスは厳しい」との評判を友達から聞いて、勉強頑張らないと怒られるのか、と不安になったのを覚えています。

 

シナプスの先生たちの印象は?

怖い塾という評判は入塾以前に聞いていて、いざ入塾テストを受けた時に初めて木村先生に会いました。(※入塾テストは当時時点の話です)
うろ覚えですが、女の先生に付きものの優しいイメージは一瞬で吹き飛び、緊張で体が固まったまま話をひたすら聞いていました(笑)。
実際に塾に入ってからは、英単語テストでの赤点や宿題のやり忘れがあると木村先生は誰に対してもめちゃくちゃ怒るので、怖いイメージはどんどん強くなりました。
松橋先生は基本的ににこにこしていて最初「この男の先生は優しそうだな」と油断していたら、木村先生と同じく宿題忘れ等には本当に厳しくて、中学時代の私の中では完全にシナプス=恐怖!!でした(笑)。
反対に、努力して良い点がとれてほめられる時は本当にうれしくて、単純ですが、木村先生や松橋先生に認めてもらいたくて頑張る!というのを受験まで続けていたように思います。
そして、木村先生や松橋先生のすごいところは、自分でも意識していないような微妙な変化(受験校に対する意識や生活態度)にもすぐに気付いて下さる所で、中学生ながらに、この人たちはどれだけ生徒に注意を向けているんだ!と先生の愛を感じていました。
私がすごく負けず嫌いであることとか、たまにほめる方が頑張るとか分かっておられたようで、もちろん実力が足りなかった事もあると思いますが、偏差値の高さを示す「一番後ろの席」には絶対に置いてもらえませんでした。

今振り返ってみると,「一番後ろ」を目標にずっと努力を続けることができたように感じます。

 

シナプスに入ってよかったことは?

シナプスに入って良かったことは,何と言っても「努力しまくって目的を達成する」経験を得られた事だと思っています。
シナプスでは、塾生全員が「シナプス帳」という白紙の冊子にひたすら書いて暗記したり、勉強計画を立てたりして、各々の目標の成績に到達できるように努力します。

当時は、シナプス帳が黒く埋まると先生に褒められるし、自分でも視覚的に達成感を味わうことができたので、一生懸命シナプス帳を使って勉強していました。
この白紙の冊子一つでかなり自習がはかどったように覚えています。
私は大学受験・大学院受験も主に自習で乗り越えてきましたが、それはシナプスであれだけ自習する力を身につけたからこそできたことだと思いますし、問題を解くなり暗記をするなり、何でもひたすらノートに書き落していく方法に対して大きな自信を持っていました。

また、シナプスでは長期休みの際には、必ず約30日分の勉強計画を木村先生に提出しなければなりませんでした。計画もかなりみっちり指摘されるので、当たり前ですが、「現在の実力と目標の差」「きちっとこなせる量」「自分の力になる内容」を意識しながら丁寧に作りました。その時は正直面倒だなぁくらいにしか思っていなかったのですが、その後の大きな試験に際してこの時の計画力(笑)が本当に役立ちました。

現在、私は自分のやりたかった道を(今のところは)計画通りに進むことができていますが、その根底にはこのようにシナプスの中で得た力が横たわっていることに改めて気付かされます。
それに、私の中にはまだ気づいていないシナプスの恩恵がきっとあるように思います、当時は怖いばかりでしたが本当に入って良かったです!

 

 

現在の所属は?

今年の4月から京都大学大学院教育学研究科の修士課程で臨床心理学を学んでいます。
この研究科は日本における心理学の歴史と深い関わりがあり、臨床心理士および研究者育成のために学生の主体性も考慮した濃密なカリキュラムが組まれています。専門的には浅い知識と経験しかないため偉そうなことは何も言えませんが、多くの人々が精神的な悩みや発達的な問題を抱えていたり、関心をもっている世の中で、きっと役に立てる分野だと思っています。

 

今後の展望を教えてください。

現在所属している修士課程においては学部時代とは異なる実践的な学びを得ています。
が、それと同時に研究者的な視点も養う必要があります。特に、心理臨床に関わる私たちは実践と研究(理論)の両方を備えていなければならず、今後はこうした力をしっかりと自分のものにするためにさらに博士課程に進む予定です。研究者の道を選ぶのか、現場での心理的なケアを行う道を選ぶのか、まだ先は分りませんが、どちらに進むにしても今後は「人のこころ」に関する理解をとことん深めていくことを考えています。曖昧な展望ではありますが、長い目で見れば日本がもっと「こころの問題」に取り組みやすいような社会になるように自分にできることを探してはたらきかけていきたいと思っています。

 

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