皆さん、【甘えること】についてどう思いますか。
私は、幼少から『甘えてはいけない』と思って生きてきました。
私と同じように、甘えてはいけないと思って生きている(生きてきた)人、多いのではと思います。
幼少期に親に甘えられる状況ではなかったり、「わがまま言わない!」と親に怒られた経験が心に残っていたり、「人に迷惑をかけてはいけない」というのも、日本人特有の強い観念な気がします。
ですが私はコーチングを学んでから、「権限委譲」という言葉によって、人に「頼れる」ようになりました。
それまでは、「自分でやった方が早い」とか、「自分でできることを人に任せるなんて・・」と思い込み、仕事も休まず、睡眠時間を削り、「自立していなければいけない」と、一人でひた走っていました。
私がそのままだったなら、きっと今でも結婚できていないでしょう。
先日、娘が反抗期なのか、お稽古事も英語も勉強も、と、忙しくさせていたせいか、ついに爆発しました。
「やりたくないー!!!!」と。
ストライキを起こしました。
その娘をなだめるため、また、私なりに正しいと思う方向へ進ませるために最初は優しくゆっくり伝えていましたが、なかなか言うことをきかない娘に、やがて言いたくない言葉も家庭内で響くようになりました。
それでも言うことを聞いてくれない娘に、ついに「私が」観念し、「言葉」を減らすことにしました。
それで少しはよくなってきたかと思っていた矢先に、また過ぎた「ワガママ」(と捉えられるような)発言をしました。
私は度を過ぎた彼女のワガママにもう何をどう伝えたらいいのかわからなくなり、
「どうしてそこまで言うの?」と娘に問いました。
すると娘は一言。
【甘えたかったの】と・・・
「そうだったのか!!」
その娘の心の奥底の本音を聞いて、私の中に温かな気持ちが沸きあがってきました。彼女のわがままは親である私を困らせたいわけでもなく、人に迷惑をかけたいわけでもなく、ただ自分さえよければいいと思っているわけではありませんでした。
まだ小さい彼女が、親に、家族に甘えたいという気持ちはとても自然でかわいらしく、愛しささえ湧いてきます。
それと同時に、わがままを言ってはいけないと長年思い続けてきた私に衝撃を与えました。子どもが一番甘えられる親に甘えるのは当然のことでしょう。
きっと私が、「人に甘えてはいけない、わがままを言ってはいけない」という固定概念を持っていたからこそ、娘のわがままも大きな心で受け入れられなかったのだと思います。
今は娘の一言によって、娘の、そして自分のわがままを温かい気持ちで包むことができるようになりました。
皆さんも肩の力を抜いて誰かに甘えてみてはいかがですか?
それで相手が怒ってしまったら、「甘えてみたかったの。」と。
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